私のレッスンでのモットー。
それは、「生徒さんの気持ちによりそう」
自分にはレッスンをこうしたい、ああしたいという希望があります。でもそこに全部当てはめて進もう、となると生徒さんの希望とは違うことは多々あります。
例えば、まだまだこの曲を練習してもっと深く弾きこなしてほしいな、と思うことがあります。でも生徒さんがその曲に飽きている、早く他の曲をしたい、色々な曲を試してみたい、と思っていたとしたら?
また練習曲はうまくなるのに必須とわかっていても今は練習曲より好きな曲だけしてみたいと生徒さんが強く思っていたら?
難しすぎてこれは絶対に弾けないのでは?と思うような曲をぜひ弾きたいと楽譜を持ってこられたり、言われたりしたら?
答えは簡単。私は自分の気持ちより生徒さんの気持ちを優先しています。
それは無理だよ。難しいです。というのは簡単で私は習っていた頃先生に実際そういわれてきていて、頭でそうか、とわかっても悲しかったのです。
言われたことで一番悲しかったのは「あなたにはこの曲は無理、弾きこなせない」です。
そしてもう1つ。「なぜできないんだ!!」です。
小さい頃から受験前までは自由に弾いていたのに先生が変わると痛い目にあいました。せっかくがんばってきたのに弾きたい曲を弾かしてもらえないなんて!
だから自分が先生になってからは絶対に言いません。あなたには無理 ということば。
弾けないなら有名なメロディのとこだけ片手でもいい。早い曲をおそーーく弾いてもいい。
指が動かなくても力がでなくてもいい、弾きたい曲があることがその曲をがんばろうという気持ちが奇跡(みたいなもん)を起こすことはいっぱいあるから。
となんやかや言ってみましたが、素直に全面的に私の言うとおりにしてくださるかたも多数。だって何弾いたらいいかわからないもの!先生の言うとおりにしていたらうまくなるからそれでいい。と言ってくださいます。
それもすごくすごくいい。
要は生徒さんがどうしたら満足していただけるのかを常に忙しく(笑)はりめぐらしているかが大切と思っています。