彼女と私はずっと2人3脚でやってきた。
がんばりやな彼女。
あがり症の彼女のためにいろんな方法を考え伝えてきた。
家で録音して弾いてみる
家で友人や家族を読んでその前で弾く
わが教室でも何度も他の生徒さんと弾きあいをする。リハーサルもする。
曲の途中でわざと止まってから、(わからなくなっちゃったと仮定して)また弾きだす
普段のレッスンでも私が遠く離れて観客になって拍手する。そして弾いてもらう
緊張しても普段どおりに弾けるように。
いろいろやったよ。
今回で何度目だろう。発表会は。10回は出演された!?
きっと大丈夫だよ!!
ところが・・・
すんごい自信を持っていらっしゃったのに、暗譜で臨まれたのに・・・
あっという間に間違えて、右手だけで弾いて、またまちがえて
ぶっとばして、曲の最後にいってしまい、ほとんど弾かない間に曲が終わってしまった。
しょぼんと席に戻られる。
このままでは彼女も私も後悔する!
もういっかい弾きましょう。
楽譜をみて、楽譜をおいかけてゆっくり。
きっと弾けますから。と客席に追いかけていき、話す。
再挑戦してもらった。
結果、普段とほぼ同じように上手に弾けた。
彼女も2回弾かせてもらい本当によかったです、と言われた。
あんなに毎日納得いくまで練習をしてきたのだから。
実力あるんだから。
ほんとにほっとした。
どのかたの演奏風景も忘れられない。印象に残っている。
よくここまでがんばってくれた!感激でいっぱいになる。
そんな中でも今回の彼女は一番印象にのこったかたでした。、