ピアノレッスンに求められるもの

大人のかたでピアノを習うとき、何を求めて来られているのかな?と考えることがよくあります。普通に考えるとピアノを弾けるようになりたいから、もっと上手になりたいから、ですよね。

その線だけでいくと、こちらはかなりの本気モードになります。かぁぁ〜っとなることもあります。

10年少し前ネイティブの先生に2,3人で英会話を習っていたのですが、一人のかたがどうしてもついていけず、若い男性(かっこいい先生でした)先生は必死になるあまり、同じことを言うのにだんだん頭にきて、早口になり、大声になり、怖くなり、私は生徒も先生も大変だよな〜とどこか門外漢で困っていた記憶があります。

先生の気持ちも生徒さんの気持ちもよくわかりました。

ピアノも同じだよな〜。うまくなっていただくことだけにフォーカスすると熱心になり怖くなる。気持ちをつかみそこねる。何かを間違える。じゃあ、どうしましょう?大人の生徒さんをレッスンさせていただくとき、このうまくなる以外の楽しみをも同時にに与えられることが鍵になる気がしているのです。ずっと。その楽しみを先生はどういうふうにして与えていくのか、、、

友人先生とも有名先生とも違う、その先生だけがもつ魅力(のようなもの)がたくさんあればあるだけ、その教室はうまくいくのだろうな〜

なんて20年も前からの問と答えを未だに試行錯誤しているある日の自分でした。